あっという間にあと2日になったGWの7Daysヨガ
今日のテーマは「concentration」集中。
私がヨガのアーサナ練習を好きになった一つの理由が、
ヨガをしている間は日常の考え事から離れられて
練習の後、頭がすっきりする感覚を感じられる事でした。
ヨガの哲学書Light on Life では
「ヨガでいう集中は単に注意を向ける事ではなく、認識を持続させる事が集中であり、
注意力を全身にめぐらせ気づきを身体に広げる事で意識を知性の下に置き集中する」とあります。
意識をし続ける事、が集中を養ってくれている。という事ですね。
集中するための方法は様々あると思うのですが、私は自分が練習を重ねる中で、
アーサナの練習において身体の中の小さな動きinner actionに目を向ける事が心地よい集中の手助けになると気づきました。
なので私は、クラスの中でもinner action、特に「opposite action:相反する力の関係」に繋がる言葉をみなさんに伝えるように意識しています。
身体の中で「opposite action」を探る事は、エネルギーのバランスをとる事/エネルギーの始まり、中心を感じる事です。
つまり調和の取れたところに向かうという事です。
例えば、、
娘と私がハンカチの上にビーズを乗せて、そのハンカチの端を互いに持って運ぶとしましょう。
ここで私が自分の力だけを考えて、強く引っ張れば、ビーズは床へ落ちてしまいます。
ハンカチの布は柔らかいから、私と娘で同じくらいの力で端っこを引っ張り合う事で、
ハンカチの中にある小さなビーズを落とさない、ハンカチの形、ちょうどいいバランスが作れます。
娘の力(反対側の力)がどれくらいなのか、を考える事が上手く運ぶコツなんですよね。
とはいえ、娘が思うがけず強く引っ張って、わざとビースを落として、いたずらっ子の顔をする事もありますが(笑)
引っ張る力で何かを形作る時に、この両方向のバランスが大切なのはアーサナの練習でも同じだと思っています。
タダアーサナでいえば、
足裏で踏んで頭頂を伸ばすという身体全体の動きの中に
お腹を持ち上げながら尾骨を下ろすと云う身体の部分の動きの中に
「opposite action」はたくさんあります。
人それぞれ相反する動きの力のバランスが違うから、自分なりの調和の取れるところを
探す事、それが集中する事に繋がると思います。
アイアンガー氏の言葉に
「どのアーサナでも正中線(頭頂から真ん中を通る線)を見つけないとならない。この正中線から揺れ動くと、過去、もしくは未来に行ってしまう。(中略)水平に身体を広げて行けば、未来と過去が現在で出会う、これがダイナミックな伸長と拡張であり、身体を通してバランスを見出しより満ちた今を生きる事になる。」
と云う言葉があります。
昨日少しお話をしましたが、アーサナの練習に中だけでなく
日常生活でも、このバランスを見失う事ってよくあります。
私は今回の7daysヨガで、みなさんとテーマを持ってヨガをする事を決め
それにちなんだヨガの哲学をお届けしょうとアイディアを閃きました。
実はその時、閃いたと同時に、とても不安になったんです。
自分が生徒としてヨガを始めた頃、
哲学が苦手で、お話を聞いても押し付けられているような感じがした経験がありました。
今は、素敵な先生に出会い、自分なりに何度も本を読み、
何よりヨガのアーサナの練習をする事で
哲学的なところに興味がわき、自分の理解が出来るようになってきた所。
そんな経験のある私が上手く伝えられるかも不安になりました。
過去の自分の経験に思考が取られて、未来への不安が湧いてきて、
今自分がチャレンジしたいと感じた気持ちがぐらついてしまったんですよね。
でも、なぜそれを思ったかという「今」の私の気持ち
「みんなが少しでもこのコロナで大変な時期に心が緩やかになる手助けになったら」
「ヨガっておもしいって伝えたい」
この気持ちに立ち返った時、心の準備ができました。
日常、大なり小なりこういう事ってあって
時に「今」に気持ちを持っていけない事もある。やっぱりそんな簡単ではない(笑)
でもそういう時には
まだ自分が「今」に向き合う準備が出来てないんだという事実を受け止めるようにしてるんです。
そう思えるだけで考えが少しおやすみ出来る。
そして、そんな時は「ヨガしよう」って思うんです(笑)
正しくポーズを行おうとする意識は集中力を高めてくれて、
アーサナに集中する事で、考え事で忙しい頭がその瞬間その事を考えなくなる。
シンプルにそれだけで十分な時もありますね!
心と身体をヘルシーにするためにもヨガってとっても良いんだなと感じる私です。
明日で最後!寂しいような、、気持ち良い時間にしましょう!!
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